\電験三種の全ての受験生を絶対応援宣言/
全国の電験男子・電験女子の皆さん、こんにちは!
このページでは令和6年度(2024年度) 電験三種の全てを徹底解明します!難易度や合格率の推移、試験日や資格取得のメリット、勉強方法など!ノウセンちゃん(能センゆるキャラ)がわかりやすくご説明いたします。
電気主任技術者とは?
電気主任技術者とは、その名の通り「電気」の「主任技術者」です。発電所や変電所、工場やビルなどに設置されている電気設備の保守・監督を行うための資格になります。電気設備の保安監督は、電気主任技術者の「独占業務」です。電気保安の観点から、事業用電気工作物(電気事業用及び自家用電気工作物)の設置者(所有者)には、電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督をさせるため、電気主任技術者を選任しなくてはならないことが、電気事業法で、義務付けられています。電気主任技術者の資格には、第一種、第二種及び第三種電気主任技術者の3 種類があり、電気工作物の電圧等に必要な資格が定められています。
※ 電気事業法(でんきじぎょうほう)とは、電気事業に関する法的枠組みを規定する法律です。この法律は、電力供給の適正な運営、競争の促進、消費者の保護などを目的とし制定されています。電気事業法には、電力会社、電力設備の運用、電力市場における取引など、電力産業に関連する様々な規則と基準が含まれています。
電気保安
電気保安とは、言葉の通り「電気」の「保安」です。電気を安全に利用するために定期的な点検や検査を行うことです。 これが適切に行われないと、漏電や火災事故が発生する危険性が高まります。 つまり、電気保安を行う電気主任技術者は、そうした危険から日々、私たちの生活を守っている大変素晴らしい技術者でありお仕事になります!
事業用電気工作物
事業用電気工作物は、商業施設、工業施設、公共施設、農業施設など、事業や産業の目的で使用される電気設備や施設を指します。これらの電気工作物は、個人や家庭向けの住宅用電気設備とは異なり、大規模で複雑な電気設備を含むことが一般的です。
電気設備
電気設備は、建物や施設内で電気を制御、供給、利用するために設けられた設備や機器の総称です。電気設備は電気エネルギーの配布、利用、保護、制御に関連する部分を包括します。電気設備は、建物や施設の適切な運用、安全性、効率性を確保するために非常に重要です。電気技術者や電気主任技術者が電気設備の設計、取り付け、保守、点検を担当し、電気の安全な利用を確保します。また、法的規制に適合するためにも電気設備は適切に保守されなければなりません。
電気主任技術者=電気のスペシャリストなのだ!
第三種電気主任技術者とは
近年非常に人気のある国家資格です!
電験三種とは、正式名称「第三種電気主任技術者」といいます。 3種類ある電気主任技術者試験(電験)のうち、第三種という区分に該当する試験で第三種の資格そのものを指す場合もあります。電験三種は電気主任技術者の入門編に当たる資格です。
仕事のニーズが高く就職や転職でも有利になるため、人気がある資格になります。
この資格を持っていれば電気のスペシャリストとして大変重宝されます。 頑張って取得しましょう!
電験三種 試験概要
初受験の方は「電験三種試験の申し込みってどうすればいいんだろう?」と悩む方が多いのではないでしょうか?そんな方々のために、試験の申し込み方法、試験概要、取得方法などについて、電気技術者試験センターの情報をもとにわかりやすくまとめました。
令和6年度 各種日程
試験日
項目 | 令和6年 上期試験 | 令和6年 下期試験 |
CBT方式 | 令和6年 7月4日(木)~28(日)(25日間) | 令和7年 2月6日(木)~3月2日(日)(25日間) |
筆記方式 | 令和6年 8月18日(日) | 令和7年 3月23日(日) |
電験三種の試験は上期試験と下期試験の年2回の開催になるのだ。
上期試験が落ちてもそのまま勉強を続けて下期試験で合格する方もいるよ!
受験申請期間
項目 | 令和6年 上期試験 | 令和6年 下期試験 |
受験申込受付期間 | 5月20日(月)~6月6日(木) | 11月11日(月)~11月28日(木) |
受験手数料(非課税) | 7,700円(インターネット) 8,100円(書面) | 7,700円(インターネット) 8,100円(書面) |
・インターネットによる申込みは初日10時から最終日の17時まで、郵便による書面申込みは最終日の消印有効となります。
・令和6年度から原則インターネット申込みになるのだ(^▽^)/
CBT方式又は筆記方式でのいずれかの受験申請になります。
CBT方式の試験を欠席した場合、筆記方式の試験は受験できません。
CBT方式:所定の期間内に試験会場、試験日時を選択することが可能です。 科目毎に別日で受験することが可能。
筆記方式:所定の期日、会場にて開催する、従来の一次試験と同様に行われる試験。
支払い方法
受験手数料の支払い方法
個人申込み:銀行振込、クレジットカード決済、コンビニ決済、Pay-easy(ペイジー)決済
団体申込み:銀行振込
※クレジットカード決済、使用できるカードは、VISA、MasterCard、Diners
※コンビニ決済、利用できるコンビニは、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマート
CBT方式とは
CBT方式とは「Computer Based Testing」の略で、CBT試験会場に準備されてあるパソコンとマウスを使って実施する試験方式です。画面に表示される問題を解き、マウスで選択するなどの方法で解答します。CBT方式と筆記方式のうち、どちらかを選択して受験します。
※ CBT方式では都合の良い試験日時・会場を選択して受験することができます。
試験機関(電気技術者試験センター)では第三種電気主任技術者試験の受験には、 試験会場、試験日時が選択・変更可能なCBT方式をお勧めしているのだ!
受験資格・試験地
受験資格
受験資格はございません。年齢、学歴などの制限はなく、どなたでも受験できます。
受験資格がないので誰でもチャレンジできますが、電気・電力に関する専門的な知識を身につけなければいけないので、難易度は高めの試験と言えます。
試験地(試験場所)
筆記試験:全国47都道府県で実施(試験地は選べるが、試験会場は選べません)
CBT試験:都合の良い試験日時・会場を選択して受験可能。
お申込みの際、試験地は、筆記方式の試験地をご選択いただきます。筆記方式において、申込み時に選択できるのは「試験地」までです。
試験会場を決めることはできません。筆記方式で、受験票及びマイページに記載された試験会場を変更することは一切できません。
試験日の約2週間前までにに試験センターから郵送される受験票に試験場所が記載されていますので、確認してください。
※CBT方式では、受験票の送付はありません。
試験地一覧
【北海道地区】旭川市・北見市・札幌市・釧路市・室蘭市・函館市
【東北地区】青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・新潟県
【関東地区】茨城県・栃木県・埼玉県・東京都・神奈川県・山梨県
【中部地区】長野県・岐阜県・静岡県・愛知県・三重県
【北陸地区】富山県・石川健・福井県
【関西地区】滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県
【中国地区】鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口健
【四国地区】徳島県・香川県・愛媛県・高知県
【九州地区】福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県
【沖縄地区】沖縄県
出題形式・問題数・合格基準・試験実地機関
出題形式
筆記方式:各科目の解答方式は、マークシートに記入する五肢択一方式
(1)理論 (2)電力 (3)機械 (4)法規の4科目 1日で4科目行います。
【筆記試験時間】
理論: 9:15-10:45(90分)
電力:11:25-12:55(90分)
機械:14:15-15:45(90分)
法規:16:25-17:30(65分)
CBT方式:PC上で五肢択一方式
試験期間内(25日間)に実地します。科目ごとに別日で受験することが可能です。
【CBT試験時間】
予約した試験開始時刻に開始~
予約した試験開始時刻から90分後 (法規科目は、65分後)に終了
- 試験開始前に詳細な説明が行われます。試験開始時刻の20分前までには着席し、説明を待ちましょう。
- 試験が始まってから29分以内の遅刻は許容されますが、他の受験者に迷惑をかけないようにしましょう。
- 試験と試験の間、席で勉強することは認められています。次の試験に向けた準備をしましょう。
電卓について
試験では、四則演算、開平計算(√)を行うための電卓を使用することができます。
但し、次の電卓 は使用できません。使用した場合は、不正行為となります。
●数式が記憶できる電卓
●関数電卓
●印字機能を有する電卓
●電子パッド付き電卓
●定規付き電卓
電卓選びには注意するのだ!
・電卓の使用に際しては、電卓から音を発することはできません。
・電卓は貸与しません。
・試験問題によっては、開平計算(√)が必要となります。 開平機能付きの電卓を使用するようにしてください。
・電卓の目的外の機能のある電卓は使用できません。
出題範囲・問題数・配点
【理論】 出題範囲 | 電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測に関するもの |
試験時間 | 90分 |
問題数・配点 | A問題14問×各5点 B問題3問(選択問題含む)×各10点 |
【電力】 出題範囲 | 発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。) の設計及び運用並びに電気材料に関するもの |
試験時間 | 90分 |
問題数・配点 | A問題14問×各5点 B問題3問×各10点 |
【機械】 出題範囲 | 電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、 電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び 処理に関するもの |
試験時間 | 90分 |
問題数・配点 | A問題14問×各5点 B問題3問×各10点 |
【法規】 出題範囲 | 電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理に関するもの ※「電気設備の技術基準の解釈について」(経済産業省の審査基準)に関するも のを含みます |
試験時間 | 60分 |
問題数・配点 | A問題10問×各6点 B問題3問×各13~14点 |
合格基準
各科目ともに原則60点(※1)
なお、試験の難易度等から調整(※2)する場合があります。
※1 試験では、受験者本人は得点を知ることができます
※2 CBT方式で受験した科目の結果は、試験から約2週間以降に申込マイページから確認できます
一般財団法人電気技術者試験センター 合格者受験番号検索
試験実地機関(試験お問い合わせ先)
一般財団法人 電気技術者試験センター 本部事務局
TEL 03-3552-7691 9時から17時15分まで(土・日・祝日を除く)
https://www.shiken.or.jp
難易度・合格率
難易度
第三種電気主任技術者の試験難易度ですが、かなり難しい資格になります。難易度★★★★
毎年全科目合格率が約10%前後で他の国家資格と比較しても難易度が高めの資格と言えます。
受験者10人につき1人程度しか合格できない難関な資格になります。
多くの受験生が科目別合格制度を使って合格を目指しています。
合格率・合格者数の推移(全国平均)
年度 | 受験者数 | 合格率 合格者数(全科目合格者数) | 科目別合格率 (科目合格者数) |
令和5年(上期) | 28,168人 | 16.6% (4,683人) | 26.35% (7,422人) |
令和4年(下期) | 28,785人 | 15.7% (4,514人) | 23.05% (6,635人) |
令和4年(上期) | 33,786人 | 8.3% (2,793人) | 29.4% (9,930人) |
令和3年 | 37,765人 | 11.5% (4,357人) | 32.5% (12,278人) |
令和2年 | 39,010人 | 9.8% (3,836人) | 30.0% (11,686人) |
令和元年 | 41,543人 | 9.3% (3,879人) | 32.1% (13,318人) |
平成30年 | 42,976人 | 9.1% (3,918人) | 28.7% (12,335人) |
上グラフは第三種電気主任技術者試験【全科目合格率の推移】になります。
平成30年から令和5年までの電験三種試験の合格率をグラフにしました。
令和4年上期で一度下がりましたが、下期から一気に上昇した形になります。
CBT方式での試験が始まり、比較的合格しやすくなった傾向にあります。
各科目で60点以上取れば合格できる
電験三種の科目試験は、4科目(理論・電力・機械・法規)です。合格基準は原則として60点以上(満点は100点)です。但し、試験内容が年度によって異なり科目別難易度の調整も行われるため、年度によっては合格基準が引き下げられることもあります。能センでは60点以上取れる講座を開催しております!
科目別合格制度(科目合格留保制度)
電験三種の試験は科目ごとに合格不合格が決まり、4科目すべてに合格すれば第三種電気主任技術者の免状が交付されます。また、4科目中、一部の科目だけ合格した場合は、「科目合格」となり、最初に合格した試験以降、その申請により最大で連続して5回まで当該科目の試験が免除されます。難易度が高くても合格は目指せます!
だからやりきれる!だから合格できるのだ!
勉強時間・勉強方法
勉強時間
電験三種の合格に必要な勉強時間 約1,000 時間
勉強時間は個人の前提知識や学習スピードによって異なりますが、全科目合格するには通常は約1000時間の学習が必要とされています。例えば、毎日3時間ずつ勉強すれば、約9ヶ月から1年かかるでしょう。ただし、1000時間は目安であり、自身の進捗状況や理解度に合わせて、柔軟にスケジュールを調整することが重要です。また、定期的な復習や自己評価も忘れずに行い、学習効果を高めることを意識しましょう。特に理系の科目が多いため、理系出身かどうかや理系科目の得意不得意も影響を与えます。
勉強時間は、あくまで目安なのでもっと短期間で合格する人もいるのだ!
勉強方法
電験三種の勉強方法は、最初に理論、電力または機械、法規の順番で進めると効果的です。
初心者の方は、基礎の数学から始めることが重要です。
まずは礎となる理論を理解し、その後に電力や機械といった実践的な科目を習得します。
電力と機械はどちらから先に学んでも問題ありません。 法規はそれまで勉強してきた科目の集大成として考えましょう。
電気工学や電力系統に関する基本的な知識を得るために、教科書や参考書、オンライン学習、講習会を利用することをおすすめします。
① 試験範囲の確認: 受験要項や過去の試験問題を調べ、出題範囲や試験形式を把握。
② 教科書や参考書の学習: 電気工学や電力系統に関する基礎知識を身につけるため、教科書や参考書を順番に学習。
③ 過去の試験問題の解答: 過去の試験問題を解くことで、実際の試験形式や問題の傾向を把握し、対策を練ることができます。
④ 模擬試験の受験: 本番の試験に近い環境で、模擬試験を受けることで実践力を養います。
また、独学の方は講習会やオンライン講座に参加することも有益です。
他の受験生と情報交換や質問をすることで学習の効率が上がるでしょう。
最終的には、自身の学習スタイルやペースに合わせて計画を立て、着実に進めることが重要です。
また、継続的な努力と忍耐力を持ちながら、定期的に自己評価を行い、必要な修正を加えることも大切です。
能センでは参考書(専用テキスト)・基礎講座・過去問題・模擬試験まで
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電験三種の基礎数学・計算が苦手な方【初心者】数学の範囲・基礎講座
科目別の勉強方法
①理論
電験三種の理論では、直流回路、交流回路、静電気、電磁力についての基本的な理解が求められます。出題範囲が広く、計算問題が多いです。ここを突破できるかどうかが、電験三種合格への重要なポイントとなります。これまでの試験では、計算問題が全体の半分以上を占めているので、計算問題に焦点を当てて効果的に学習していきましょう。計算問題は、問題集などを駆使して過去の問題を反復的に解くことで慣れていくことが大切です。適切な参考書の選択には、豊富な過去問や演習問題が含まれているものを選び、正解に達するまで何度も取り組みます。間違えた場合は、間違えた原因を明確にし、次に似たような問題が出たときには間違えずに解くことを目指しましょう。
計算問題をひたすら解き続けることが合格への近道なのだ!
②電力
電験三種の電力は、発電、送電、配電の問題が大半であり、具体的には発電所から電力が届けられる過程について出題されます。電力は計算問題も4~5割程度ありますが、理論に比べると易しいので、理論をある程度理解していれば短時間で知識が身につけられるでしょう。残りの5割は正誤判定問題と穴埋めの文章問題であり、電力の仕組みや設備の違いなどを正確に理解しておく必要があります。計算問題に重点を置くことも必要ですが、電力の知識は実務でも大いに生かせる内容であり、計算問題以外にも注力することは非常に大切です。文章問題は計算問題と比較すると難易度が高いという声も多いことから、文章問題での得点に頼らずにバランスよく勉強することが大切です。
③機械
電験三種の機械は、回転機の難解な部分もあり、理解するのに時間が掛かる場合があります。機械は、変圧器、誘導機、直流機、同期機の分野から約5割出題されます。加えて、電動機、照明・電熱・電気化学、自動制御などについても理解を深めることが必要。実務的な内容が多いため、実務経験がある人にとっては比較的わかりやすいかもしれません。一方、実務経験がない場合は、機械に関して基礎から勉強することになり、相応の時間がかかると思います。有効な対策としては、過去問を繰り返し解くことです。問題の構成上、上記の機械についての知識を万全にしておくことで科目合格を狙えます。一度に手をつけず、機械の分野ごとに勉強のスケジュールを立て、少しずつ確実に知識を身につけていきましょう。
④法規
電験三種の法規は、電気に関する法律問題が問われる分野です。電気関係法令・電気設備技術基準とその解釈・電気施設管理に大きく分類されます。法規は理論、電力、機械と密接に関係しており、効率よく学習するには法規を最後に勉強するのが効果的です。法規のおもな勉強方法は暗記です。電気事業法、電気工事士法、電気設備に関する技術基準などの法令について出題されます。一番出題されるのは電気設備に関する技術基準を定める省令とその解釈です。但し、計算問題も出題されるので、過去問等で日々の計算力を養っておく必要があります。
その他
おすすめの参考書
電験三種の学習に最適なのは、能セン講座で使用されている合格に特化したオリジナルテキスト(参考書)です。科目ごとに分かれ、基礎講座用のテキストも用意されています。
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能セン事務局 一同